植物と共に暮らす

都会の真ん中に自分だけの秘密の庭をつくろう

植物を愛でる喜び

桜にはじまり、様々な種類の植物が春から初夏にかけて綺麗な花を咲かせて私たちを楽しませてくれる。
花を見ていると気持ちが落ち着き、とても優しい気持ちになれる。そして毎年同じ時期に咲く多種多様な花を愛でることで今まで以上に季節の移り変わりを実感でき、巡る季節を愛おしく思えるようになれるはず。
そんな植物をもっと近くで見てみたい、自分の手元に置いてみたいと思ったのなら是非自分の手で育ててみてほしい。

植物を育てよう

好きな花や気になる植物を買って育ててみよう。枯らしてしまうかもと不安に思うかもしれないけれど、ちょっとしたコツさえ掴めば誰でも簡単に育てられる(もちろんデリケートで難しいものもある)毎年綺麗な花が咲けばとても嬉しい。
丁寧に手入れをすれば年々大きくなり、前年よりもたくさんの花が咲くかもしれない。また花に限らず果物の木や野菜の苗を育てて収穫したり、ハーブやちょっとした薬味を種から育てて料理に使うのもいい。
手間はかかるけれどこうやって植物を育て、ともに生活するのはとても楽しい。普段の慌ただしい生活の中で植物とゆっくり向き合う時間が出来れば、気持ちも元気になってくるし生活も少し豊かになるはず。
ベランダや窓辺にお気に入りの植物を置いて自分だけの秘密の庭をつくろう。

植物を手に入れよう

品揃えは園芸屋が圧倒的に豊富だが、多くの園芸屋は郊外にあるので、なかなか気軽に行けないという場合にはホームセンターがおすすめ。
最近のホームセンターの品揃えは園芸屋やボタニカルショップに劣らぬ豊富さで、たくさんの花や果樹、希少な植物やこれまでなかなか手に入らなかったハーブや豆の種なども取り扱っている。安価で小さな多肉植物の品揃えも豊富で、これらを時間をかけて育て高級ボタニカルショップに並んでいそうな立派なサイズにする遊びも楽しい。
また後述する鉢や土など、育てるのに必要なものも売られているので、同時に購入できて便利。そして何よりも安価な価格設定が最大の魅力。お小遣いの範囲で十分楽しむことができる。
これから夏にかけては草花の鉢植えや野菜の苗、果樹がたくさん入荷されるので、ぜひ大型連休中に見に行っていただきたい。
他にも友人知人に苗をもらったり、スーパーで買った野菜や果物の種を土にまき発芽させるのもおすすめ。私自身スーパーで買ったレモンと八朔の種を発芽させて育てている。

いるもの

①園芸用土…初めは何にでも使える「花と野菜の培養土」的な既にブレンドしてある土で十分。重いので女性の方は持ち帰るのが大変だと思うので、その場合は通販を利用したり100均で小さな袋のものが売られている。
②鉢底石…水はけや通気性を良くするために、培養土をいれる前に最初に鉢の底に敷く軽い石。「鉢底石」という名前で売られている。
③鉢底ネット…植木鉢には底に水はけ用の穴があいている。その穴から虫が侵入したり、いれた土がこぼれるのを防ぐ役割がある。
④ジョウロ…水をあげるのに必要。水が汲めるものなら何でもいい。
⑤剪定ばさみ…花を剪定したり収穫するのに必要。切れれば何でもいい。
⑥鉢…お気にいりの鉢に好きな植物を植えられたら最高に楽しい。またなかなか良いのが見つからない場合の私のおすすめは「菊鉢」という黒いプラスティック製のもの。シンプルなデザインなのでどんな植物にもあわせやすい。安価なのも魅力。チープシック。 もちろん自分で鉢を作ってみるのもとても格好良くて楽しい。
モルタル鉢の作り方
⑦その他…肥料や病気になった時の薬品、害虫対策の薬品などもある。詳しいことはインターネットで育て方を調べる時に一緒に調べて欲しい。

アイリスオーヤマ 培養土 花・野菜の培養土 ゴールデン粒状培養土 配合 25L

園芸用鉢底ネット ロール 30×50cm

アップルウェアー 菊鉢 6号 ブラック

NHK趣味の園芸 2017年4月号 [雑誌] (NHKテキスト)

枯らさないコツ

枯らしてしまうほとんどの原因は水のやり過ぎによる「根腐れ」だと考えられる。本来は土が乾いたら水をあげるものを、水は毎日あげないといけない(逆に土が乾いていれば日に二度水をあげる必要もある)と思い込み、まだ土が湿っているのに水をあげ続けると、常に湿っている状態の根は腐ってしまう。そして元気がなくなったのを見て「水をあげなきゃ」と思ってさらに水をあげてしまう…。
毎日チェックして乾いていればあげる、まだ湿っていればあげないという判断が大切。表面が乾いていても中の土は十分に湿っていることが多いので、指で表面の土をさらって中の方までチェックする。
これさえ守っていればほとんどの植物は大丈夫なはず(多肉植物などは土が乾いていて、さらに葉がシワシワになってから水をあげても大丈夫。詳しくは各自育て方を調べてほしい)

最後に

室内で育てる場合は特に問題はないけれどベランダで育てる場合の注意事項
①ベランダはマンションの共有部分。災害時には避難経路として使われるので避難経路の確保をする。
②ベランダを区切っているパーテーションの前には植物を置かない。
③色々な植物をたくさん育てたくなる気持ちとても分かるけれども、いざという時にさっと室内に取り込めることが出来る数に留めておく。
④水をあげる時は下の階にこぼさないように注意する。
以上を守って楽しく植物とともに暮らそう。植物はいつでもあなたの味方。

園芸が趣味の電子音楽家 @ynemn